天才
と言われる人がいる。それはスポーツ、学問、芸術、ビジネスの世界でもそうです。
そしてまるで天、神に愛された者に
天才になる資格、愛が与えられているように思えてします。
しかし実際はそうではないのではないか?
もっと環境的であったり、ただの運の要素があるのではないか?
そうした発想から、天才というものを考えていくのが本書です。
単純におもしろい。
少しだけ中身を紹介すると
「スポーツの世界では、生まれ月が重要である。」
という仮説をあげています。
子供のころは、1年で大きく成長が異なります。日本でも同様のことがあると思います。
同じ学年でも、4月生まれの子と3月生まれの子は大きく差があります。
これは体格もそうですし、頭も同じです。
するとある学年でスポーツの選抜を作ろうとした時に、どうしても4月生まれの子が有利であり、選ばれる傾向にあります。この後は想像しやすいと思います。つまり子供のころに選抜等された選手は、それが自信になったり、いい経験を積むことができます。これによりまたぐんぐんそのスポーツが伸びていくというものです。
こうしたおもしろい指摘が他にもいくつか挙げられています。
この著者の作品はほぼ例外なくおもしろいです。
おすすめ度 ★★★★
![]() 天才! [ マルコム・グラッドウェル ]
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発売日: 2009年05月
著者/編集: マルコム・グラッドウェル, 勝間和代
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 339,