将棋の名人、森内さんの半生とその哲学です。
羽生さんと同期のプロ棋士で、比較的遅咲きであるといえます。
その将棋スタイルは
「重厚な受け」と言われるスタイル
どちらかというとしっかりと受けたうえで切り返していくスタイルです。
人生も将棋も比較的
我慢強いイメージのある人です。
単純に人の半生はおもしろい。きちんと語るべきところを語っており人の半生を読むという楽しさはあります。
また、その思考プロセス、感情なども勉強になります。
ただ、こうした本人本は、「語る」ということに価値がある一方で
それを深く掘り下げて体系化する(学者チック)のようなことがなく
内容として、ノウハウとして何かがつまっているかというとそうでもないという形になってしまいます。
もう少し「重厚な受け」について語って欲しかった。
おすすめ度 ★
(本人本は、具体的なノウハウという面が弱く、どうしても★が伸びない形になってしまいます。その点をどう評価すべきか、今後の課題としたいと思います。)
覆す力(小学館新書)【電子書籍】[ 森内俊之 ]
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著者: 森内俊之
レーベル: 小学館新書
シリーズ名: 覆す力(小学館新書)
発売日: 2014年02月21日
出版社: 小学館